ごろごろごろうの なまけものブログ

サラリーマンを「卒業した」なまけものの作者の、ゆるーーいブログ

なまけものブログ - 抗うつ剤について、僕が最近考えていること 

こんにちわ。

ごろごろごろうです。

昨夜は深夜2時半まで眠れず、まさか、また眠れなくなるの??と一瞬不安になりましたが、人間、そんなに強くはできていないみたいで、その後はすやすやと眠りました。

朝起きるのははその分、とても辛かったですが、なんとか、会社にギリギリ間に合いました。

出社後、なんとか、2つ仕事を片付けております。

 

さて、表題の抗うつ剤です。それについて、僕の経験や、思うところをつらつらと書きたいと思います。

なお、予め、断っておきますが、

僕は医者でも薬剤師でもありません。それどころか、精神医学や心理学に関して、なんら、系統的な教育も受けていません。なので、ここで書いていることはあくまでも、僕の経験上の、しかも現時点での所感である、ということは最初に明言しておきます。

 

僕はうつ気分が激しくなると、ネットや本で良く鬱に関することを調べてしまいます。
「しまいます」というのは、どうも、それをすることにより、意識(エネルギーと言ってもいい)を却って「うつ気分」に集中させ、そこにまるで底なし沼のように入っていく感じになります。なので、本当は、そこからなんとか意識を遠ざけるように努力しなければならないんだと思うんですが..。

 

前置きが長くなりました。

そういうわけで、最近、ネットで「うつ」とか、「気分変調症」とか検索する機会が多く、また、そういう記事がやたらと目に止まります。

そして、ここ数年(恐らく、4-5年前あたり)の傾向として、やたらと増えてきたのが、抗うつ剤抗不安剤を含む)処方=悪」説です。中には、製薬業界陰謀論や、極端には「精神科医と製薬業者はグルになって弱者及び納税者から不当な金を取っている」みたいな説も多く散見されるようになりました。すなわち、これらだけを読んでいると、「うつ」気分で悩んでいる方々にとって、下手に医者に行くことでとんでもない世界に引き込まれそうで、怖くなるような気がします。

一方で、それとは全く正反対(のように見える)の、「うつは心の風邪。早期発見が大事。深刻な事態になる前に、少しおかしいな、と思ったら気軽にお医者さんに相談しましょう」的な従来からの説(いわゆる「うつは心の風邪」説)を唱える論調のサイトもまだまだ散見されます。で、それらのサイトの多く(全てではありませんが)には、「うつは投薬と休息をきちんと取れば、確実に治ります」と書かれています。

すなわち、「うつ気分」で悩んでいる人々にとって、2つの相反する主張をするサイトが併存しており、「じゃ、どうしたらいいの??」ってことになって、そうでなくても弱っている心に追い打ちをかけ、心の混乱にますます拍車がかかるようになっていると思うのは僕の考えすぎでしょうか。

 

そこで、今日は僕なりに、少し、整理したいと思います。

抗うつ剤抗不安剤)処方=悪」説を唱えるサイトはどれも同じようですが、実は以下の3つに分けられるように思います。ただ、これらが明確に分けられるのではなく、それぞれのサイトでゴッチャに混合している場合が多いのですが。

① 精神科医心療内科医)の多剤多量処方を問題視するもの

② 抗うつ剤を売るために、製薬業界がうつを「作り出した」説

③ うつの治療に薬は必要ない説

 

①については、個人的な見解を言えば、こういうサイトに上がっている多剤多量処方の事例は本当に恐ろしい。怖いです。何が、って多剤多量処方された患者さんの末路が。多剤多量処方されるまでにはいろいろな経緯があるんでしょうが、そもそも、同じような効果を生むはずの抗うつ剤を、複数種類一緒くたに処方していれば、何が効いているのか、さっぱりわからない状態になるのは当たり前です。しかも、そもそもが精神、すなわち脳に作用する薬ですから、それらが複合的に反応し、ますます精神がおかしくなり、うつ病によってうつ気分になっているのか、抗うつ剤によってうつ気分になっているのかさえも段々わからなくなってくるでしょう。

従って、まずもって言えるのは、同じ効果を生む、「抗うつ剤」を複数種類、しかも同時に、長期に、大量に服用するのは科学的にいかがなものかな、って僕は思います。なお、抗不安剤はまた別の作用なので、これを併用するのはある程度問題ないかと思ってます。

 

ついで、②についてです。この製薬会社が病を作り出した説については、最近は「うつ」に限った話ではなく、「高血圧症」「高血糖症」に係る問題や、インフルエンザワクチンに係る問題でも根強く横行しています。

僕は製薬会社に関係がありませんから、これについては、本当のところはわかりません。

ただ、こういうサイトの多くを読んでいて僕が困るのは、例え、その説が本当であったとしても、「うつ」気分で長年苦しんでいる僕にとって、なんの解決にもならないどころか、自分のうつ気分が「病」でない、転じて、ただの怠けや甘えである、と言われているような気がして、ものすごく落ち込みます。

こういう論調のサイトを書いている人たちにぜひ書いてほしいのは、「じゃ、この気分からどうしたら抜けられるの?」って答えてほしいです。じゃないと、せっかく藁をもつかむ思いで(投薬することで)解決策にたどり着いたと思っているのに、突然はしごを外された、そんな気分になるからです。

 

ついで③です。

そもそも、10年前ならいざ知らず、「薬と休養」だけで必ずしもすべてのうつ気分が治るわけではない、なんてことは、普通のお医者さんであれば、今や常識です。これは、先日紹介した厚労省「みんなのメンタルヘルス」にも明確に書いてあります。

ましてや、社会的生活が全くできなくなった重いうつ病ならいざ知らず、気分変調症などの軽症のうつ症には投薬はプラセボ効果位にしかならない、ということは広く知られています。

かと言って、本当に薬は全く必要ないのでしょうか。いや、むしろ「害」なんでしょうか。

これについては、僕は今のところ、明確な答えはありません。

 

はっきり言えるのは、重いうつ病には効果はあるのは確かなので、社会生活ができないほど大変な状況にある人は投薬治療は受けるべきだと思います。
一方で、そうでもない人で既に通院している方は、薬の副作用多剤多量処方にならないことだけに気をつけながら、お医者さんの言うとおりにしたほうが無難かと思われます。
また、今現在、お医者さんに行こうかどうか悩んでいる方は、悩んでいる位だったら、まずは行って相談すべし、と思います。行くだけなら、基本的に害にはなりません。むしろ、専門家に相談することで、だいぶ心が軽くなり、それだけでも十分効果があります。
うつ気分で悩んでいるのに医者に行きたくない人は、日常社会生活がうまく行っているのなら、無理に行く必要はないのではないのでしょうか。

そして、大事なのは、うつ気分が発生する要因も人それぞれであり、従って、うつ気分を治していく方法も人それぞれだと思うことで、それは自分で見つけていくしかない、ことだとおもいます。

 

すでにだいぶ長くなりました。

今日はこの辺にします。

近いうちに、僕の治療歴を話したうえで、僕にあった治療法はなんなのか、記したいと思います。

 

さ、仕事しよ、仕事。